国立高等専門学校の令和6年度の入試問題が、国立高等専門学校機構のHPに公開されているのを見つけたので、令和6年度の本試験の数学を解いてみました。
令和5年・松江高専を受験する生徒がいたので、解答解説のために、手元にあった数学の過去問の本試験・追試験を一通り解いたが、令和4年の本試験・追試験は、問題のレベルが高く、計算量も多く時間内で終えることが容易ではなかった。その問題と比較すると令和6年の問題は、簡単すぎると思いました。
数学は、2倍の傾斜配点であるが、理数が得意な高専受験生には問題が簡単な分、大きな差にはならないかもしれない。
それはさておき、
高専の数学の一般入試問題は、中学3年生で学習する内容がほとんどです。
過去問に挑戦するためには、中学3年生3学期までの内容を先取り学習することが求められます。
高専受験を考えている人は、2学期が始まるまでに一通り学習し終えることをお勧めします。
そうすると夏休み明けに数学検定3級にチャレンジして、合格出来れば特記事項に記載もできる!
令和6年度の数学(本試験)の問題構成
- 第1問題 小問8問(40点)
- 四則演算、二次方程式、反比例、一次関数と二次関数、確率、四分位数、平面図形、立体図形
- ひとひねりされた基本問題
- 第2問題 小問3問(20点)(中学3年2学期の内容)
- 二次関数と一次関数のグラフを使った応用問題
- 座標を文字式で表現したところから始まるため、一見複雑そうに見える問題。
- グラフの基本的な性質を理解していれば、計算は難しくない。
- 第3問題 小問4問(20点)(中学3年2学期後半~3学期の内容)
- 円の性質、三平方の定理、相似証明
- 小問1がポイント。
- 小問2は、穴埋め形式の証明で易しい。
- 小問3は、小問1の結果と証明したことがらを使って容易に解ける。
- 小問4は、”ある”ことに気がつけるか。
- 解答解説をYoutube公開
- 第4問題 小問3問(20点)(文章理解・論理的思考力の問題)
- 規則性に関する文章問題
- 4ページにわたる対話形式の問題文の中の穴埋め問題。
- 指示に従って計算する易しい問題。
所要時間
所用時間は、途中式もある程度書きながら解き進めて約41分(+3分)かかりました。
- 第1問題 約11分
- 第2問題 約6分
- 第3問題 約16分(問1を計算で求める→+3分)
- 第4問題 約8分
問題を見た瞬間は、大問4で時間をとりそうな感じがしたが、そうでもなかった。
第1問題を早く解いて、大問2~4にどれだけ時間を確保するかがポイントになると思います。
問題的には、第3問題が一番難しかったと思います。